ワンランク上の仕事をするために、サイコロ振りになろう

昨日、社内にてアジャイル勉強会を開いた。プレゼン内容は反省点が残るものだったけども、何人かがアジャイルサムライを買う気になったようなので、結果オーライだ。

さて、アジャイル開発に必要な要素として、「権限委譲」というものがある。開発チームおよび関係者がスムーズに開発を進めていく上で、仕様や作業優先度やその他プロジェクトを左右する様々な事柄について、出来るだけ権限を持っておく必要があるというわけだ。

システム開発に関わらず、仕事のスピードを最も簡単に上げる方法は「意思決定を早くすること」だ。アジャイル開発の場合、1つの区切りとなる期間が短いため、実際のスピード以上にスピード感は早くなる。そのため意思決定速度がより重要になるわけだけど、アジャイル開発に関係なく意思決定速度が大事なことに変わりはない。

例えば、プログラムを書いたり、テストをしたり、分析をしたり、というのは、作業者の能力に埋めがたい差があったとしてもせいぜい数倍~20倍程度しか速度は変わらない。しかし、意思決定についてはそれ以上に仕事の速度に影響する。何も決まらないことによって全く仕事が進まない状況に陥ることがあるからだ。

意思決定に必要なもの

意思決定をするにあたり必要なものがひとつある。決定力だ。

何も決まらないことによって全く仕事が進まない状況というのは、決められる人がいないから生まれる。もっと正確に言うと、「自分には決める権限がない」と思っている人たちしかいないから生まれる。彼らは権限がないんじゃなく、ただ単に決められない。

おそらく現場の人間が思っている以上に、現場には権限がある。上の役職に行けば行くほど現場のことは見えにくくなるので、現場のことは現場の人間が決めてしまって構わないのだ。上司があーだこーだ言ってくるのは決定プロセスに問題があるからであって、現場に権限がないからではない。

権限と役職の真実

何かを決めるというのは、同時に責任も生まれる。だから、自分には権限がないということにして、決めることから逃げる。あるいは、相談という形で決められる人に決定権を丸投げする。

最も重要な真実は、「権限は役職に付与されるもの」ではなく、「決めることができる人に相応の役職が与えられる」ということだ。権限がないから決められない、という人は、実際に権限を与えても決められない。今だって誰も君に権限がないとは言っていないんだから。

決定力を身につけろ

というわけで、決定力を身につけよう。決定力といってもそれほど難しいものじゃない。チームがどっちに行くか迷ってるときに、サイコロを振ればいい。決定力があるかないかなんて、サイコロが振れるかどうか程度のことだ。それも、1が出たら死ぬなんてデンジャラスなものじゃない。せいぜい小突かれる程度のものだ。雇われの身の人間が取れる責任なんてそんなもんだ。ビビる必要が無い。

さぁサイコロを振ろう。